お金が貯まらない…原因を考えよう。
お金が貯まらない = 蛇口が空きっぱなし
「なぜかお金が貯まらない」
という相談を受けることがあります。
よく聞くワードだと思うのですが、原因は何でしょう?
大きく原因は2つ、
①お金を使いすぎている。
②お金が稼げないでいる。
要は①支出が多い。②収入が少ない。どちらかが原因となっているわけです。
毎日節約をして、電気代数円・水道代数円が浮いた、なんて話も聞きますが、
見るべき重要箇所は「変動費」ではなく「固定費」です。
節約は毎日行わないと効果は続きません。しかし固定費の見直しは一度でも行えば
効果はずっと続くという利点があります。
固定費を払いすぎている状態とは、水道の蛇口を開けっ放しという事。
放っておくとドンドンお金が流れていってしまうので、蛇口を締める事が重要です。
ここでの学習内容
STEP1:見直すべき大きな固定費を把握しましょう。
①保険
②通信費
③税金
この3つの固定費を、まずは調べる事から始めます。
①保険を見直そう
今あなたが加入している保険、本当に必要ですか?
そもそも保険とは…
保険(ほけん)は、偶然に発生する事故(保険事故)によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭(保険料)を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭(保険金)を給付するための制度。
Wikipediaより引用
上記のように定義づけられています。
保険には様々な商品がありますが、その保険は自分にとって必要かどうか?見直しましょう。
見直し方法は単純で、「なぜ、その保険に加入しているのか?」の問いに対し、答えが妥当なら
必要、答えが妥当でないなら不要です。
詳しくは保険編の記事で後述しますが、例をひとつ挙げてみましょう。
著者が最も疑問に感じる保険の一つでもある、がん保険について説明してみます。
①誰でもがんになるかもしれないから不安。「3人に1人はがんになる」は本当?
こちらは死亡者の死因をグラフにしたものですが(厚労省HPより)60歳台の部分は確かに
45%もの方が癌で亡くなっています。
でもこれ、「全国民の45%が癌で亡くなっている」データではありませんよね。
あくまで、死亡者数の死因割合ですから、全国民に当てはめると、、、分かりますよね?
例えば、40歳までにがんにかかるリスクは…0.6%というデータがあります。
(「国立がん研究センター がん統計」より)
②治療費が払えない。がんになったらお金がかかる?
万が一の備え、という方は、よくこの理由をおっしゃいます。
では質問です。もしあなたが「がんになったら治療費はいくら必要ですか?」
これは、厚生労働省が発表した「令和二年度 医療給付実態調査」をもとに、太陽生命が種類ごとにまとめたデータです。
太陽生命HPより引用
「そんなに高くないの!?」と思った方も少なくないのではないでしょうか。
そもそも、それぐらいでしたら貯金で備える程度で十分な気もします。
③保険はお守り代わり。不安だから保険に入る。
最後の理由(言い訳)です。
お守り代わりと言うなら、お守りを買いましょう。
不安だったら、基となる数字やデータを調べましょう。
大切なのは、必要なものは必要で、理由を明確に持ちましょうという事です。
感情で判断するのではなく、論理的に判断して頂ければ、保険の見直しがうまく
できるようになると考えます。
がん保険に加入している方は、参考にしてみてください。
※ちなみにがん保険がここまで浸透しているのは、世界中で日本だけらしいです。
日本人だけが、がんにかかりやすいという根拠でもあれば別ですが…ないでしょうね。
②通信費を見直そう
最も早くて簡単、効果的なのが「通信費の見直し」です。
もし今後、毎月5,000円がもらえ続けるとしたらどうでしょう?
最初の作業以外は何もしなくて年間6万円、10年で60万円です。嬉しいですよね。
通信費は、スマホを格安SIMに変える。という方法が一番効果的です。
というより、それしか方法が無いです。
まだ大手キャリアを使っていませんか?(D社、A社、S社)
・格安SIMとか怖くて使えない。
・大手だから安心して使っている。
・やり方も難しそうだし、何があるか分からないから不安。
…先ほどの、がん保険と似てませんか?
やはり感情ではなく、数字やデータで判断できるようにしましょう。
格安SIMについても、通信費編で後ほど詳しく解説します。
③税金を知ろう
3つ目は、おそらく好きな人は珍しいかもしれない、税金の話です。
そもそも会社員の方が大半を占める国ですから、知らないうちに税金を支払っている
方がほとんどではないでしょうか?(私も以前そうでした)
ここでは会社員の方を対象に軽く説明しますが、詳しくは税金編で後述します。
「自分は税金なんて払ってないけど…」という方も多くいらっしゃいます。
なぜそうなるかというと、「源泉徴収されているから、払っている感覚がない」
というのが大きな理由のようです。
総支給額と支払給与の差があるという事は、ご存じかと思います。
この差が、皆さんが支払っている税金です。(社会保険も広義の意味で税金とします)
給与明細を確認して頂けましたら、毎月いくら税金を払っているか見えますよね。
この支払っている税金は、何の税なのか?もっと減らせないのか?これを考えるというのが
節税という仕組みです。(正確には控除を活用する、と言います)
会社員の方ができる節税というのは決まっていて、数も限られています。
私も全ての方法を活用しましたが、こちらも「知って使うだけ」の簡単な方法が多いです。
会社員ができる節税とは?
- 扶養控除
- 医療費控除
- 所得控除
- 寄附金控除
- 住宅ローン控除
上記のように節税=控除、と覚えてもらえると学習しやすいと思います。
ここまで説明してきたことは、
一度で効果が大きく、成果が実感できるものです。
まずは、STEP1として、3つの固定費がある事が分かりました。
ここからは、もっと詳しく、実際に固定費を減らす方法を学習したいと思います。