お金を貯める:スマホ通信料の見直し
現代のスマートフォン利用者にとって、通信費用を削減しつつ高品質な通信を実現する格安SIM(Low-Cost SIM)は魅力的な選択肢です。本記事では、格安SIMについての基本から、選び方、設定、通信品質、料金削減方法、契約の注意点まで幅広く解説します。初めての利用者やプランを見直したい方にとって、格安SIMのメリットと利用のポイントを分かりやすくご紹介します。通信費用を抑えながら、便利なスマートフォンライフを実現しましょう。格安SIMの世界へ一歩踏み出すための方法を一緒に学習しましょう。
1. 格安SIMとは?
格安SIM(Low-Cost SIM)とは、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)通信事業者が提供する携帯電話プランに比べて、月々の通信費用が格段に安いスマートフォン用SIMカードのことです。これらの格安SIMプランは、通話やデータ通信も従来通り対応しており、同じスマートフォンでも通常のキャリアプランと同様のサービスを利用できます。そのため、主な格安SIMの使用メリットは、通信費用の削減がメインとなります。
2. 格安SIMの選び方
格安SIMプロバイダーを選ぶ際には、自分のニーズに合ったプランを見つけることが大切です。通信エリア、通信速度、料金プラン、特典などを比較して、最適なプロバイダーを見つけましょう。
格安SIMは、地方だと電波が届かない?
よく聞く話ですが、結論 「大手キャリアと変わりません。」
なぜでしょうか?それは、格安SIM会社も大手キャリアと同じ通信回線を使っているからです。同じような、ではなく、全く同じ通信回線です。「格安SIMは地方で使えない」のであれば、「大手キャリアも地方では使えない」のです。
下記の表が、通信回線の使用例です。
回線 | 格安SIM |
ドコモ | 楽天モバイル、mineo、日本通信など |
au | 楽天モバイル、mineo、UQモバイル、 |
ソフトバンク | Y!モバイル、LINEMO、mineo、など |
ちなみにドコモでは人口カバー率は99%だそうで…使えないエリアは国内では希少そうです。
格安SIMは通信速度が遅い?
結論、これは概ね間違いではありません。大手キャリアに比べると、どうしても遅くなってしまいます。通信回線は同じものを使用していますが、大手キャリアの通信システムを借りている立場なので、ここと比較すると遅くなってしまうというのは事実です。
格安SIMに踏み出せない人、また乗り換えを阻止しようとする「携帯ショップの営業トーク」でよくある内容です。そこで「遅い」というのはどの程度なのでしょう?
私が使っているのはmineoですが、よく遅いと言われる中速通信「1.5Mbps」です。データ使用量は無制限なので、毎日YOUTUBE動画を流しっぱなしにする事も可能です。(月額990円)Macbookにテザリングもできますので、外出先のWi-Fiが無い場所でも余裕で作業ができます。
1.5Mbpsですと、YOUTUBE視聴も全然気にならないレベルです。逆に100Mbpsのような高速通信が必要な方は、どういった理由で、何に使うのに必要なのかな?と思います。答えられない方は、一度見直してみましょう。
3. 格安SIMの料金プラン
格安SIMの料金プランは、通信量や通話時間に応じて異なります。通常、データ通信量が多いほど料金が高くなります。自分の通信パターンに合った適切なプランを選ぶことが大切です。
例として、ここに何社か挙げてみます。
①LINEMO 3GBプラン 月990円
②ワイモバイル 3GBプラン 月2178円
③mineo 使い放題 月990円(平日12時台だけ32kbps)
④楽天モバイル 3GB以下 月1078円
⑤ahamo 20G 月2970円
⑥povo 3GBプラン 月990円
⑦UQモバイル 4GB 月2365円
上記より、個人的なおすすめは、povo・ahamo・mineoという所です。
4. 格安SIMの端末と互換性
格安SIMは、SIMロック解除されたスマートフォンやSIMフリーの端末で使用できます。SIMカードのサイズにも注意が必要です。自分のスマートフォンが格安SIMに対応しているかを確認しましょう。
今はeSIMという仕組みがありますから、乗り換えは自宅で数分で完了です。
2021 年 8 月に改正された「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」で、2021 年 10 月 1 日以降に販売されるスマホに SIM ロックをすることが禁止されました。これ以降にスマホを購入された方は、いつでもどこでも乗り換えが可能となっています。それ以前の方も、オンラインで解除できますので確認してみて下さい。
5. 契約手続き
格安SIMを利用するには、契約手続きが必要です。これにはSIMの購入、アクティベーション(有効化)、電話番号の移行が含まれます。手続きが簡単であり、通常はオンラインで行えます。お手持ちのスマホを格安SIMのWEBページ通りに操作すると完了できるものが多いですので、順番に操作してみましょう。
中にはSIMカードを購入しないと使えないパターンもありますが、基本的にはeSIMを使うのではないでしょうか?免許証などの本人確認証、支払いに使用するクレジットカードなどを手元に準備し、設定しましょう。
乗り換え手続きに関しても、今は非常に簡単な手順で完了できます。
povoより引用
6. 格安SIMの利用と設定
操作が完了されたら、すぐにスマートフォンで通信が開始できます。通信速度やデータ使用量に注意し、設定を確認してスムーズに使用できるようにしましょう。切り替わった後に不安でしたら、通話確認ができる電話番号もありますので(111に発信)こちらも忘れずにチェックしておきましょう。
7. 格安SIMの通信品質と通信エリア
格安SIMの通信品質は、プロバイダーと通信エリアに依存します。利用地域が十分な通信エリアであることを確認しましょう。とはいえ、全国に広くエリアが拡大していますので、よほどの地域でない限りは問題なく使用できます。また現在、乗り換えのため通信ができている地域でしたら、そのまま使用できるのが一般的です。
沖縄の離島にも通信エリアがあり、基本的には国内であれば問題なさそうです。
docomo通信エリアより引用
8. 格安SIMの料金削減と節約方法
格安SIMは通信費用を削減できる方法の一つですが、さらに節約する方法もあります。定期的なプラン見直しや特典の利用など、節約のヒントを活用しましょう。
例えばmineoでは、平日のお昼12:00~13:00のみ低速になるというプランを選ぶと、その他23時間は990円で使い放題となります。この場合、お昼はWi-Fiを使う事でデメリットを回避できます。
普段どのくらい動画を視聴するのか、Wi-Fiが無い場所に長く滞在しているのか、など、自身に合ったスマホプランを生活に合わせ、選択肢を広げましょう。
9. 格安SIMと家庭用Wi-Fiの比較
格安SIMと家庭用Wi-Fiは異なる通信オプションです。どちらが自分に合っているかを検討し、必要に応じて切り替えることも可能です。家庭用のWi-Fiを活用し、通信容量の節約を行う事も必要になります。
家庭用Wi-Fiをうまく活用する事も含め、料金プランを選択しましょう。
10.まとめ
私個人は、povoとmineoでデュアルSIMにして使っています。
利点:大規模通信障害が起きた際に、auとdocomoの通信エリアを瞬時に切り替えられます。つまり、auで通信障害が発生→dokomo回線に切り替えて問題を回避(逆パターンも)また、通話はau・データ通信はdocomoやソフトバンク、など、自分で選ぶ事も可能です。
問題点:デュアルSIMとなると、仕組みが少々難しいかもしれません。要はスマホ1台にSIMを2つ使用する事になるので、設定も2倍の手がかかるという事です。
最後に、個人的おすすめ格安SIMを紹介して終わります。
おすすめ格安SIM4選
mineo→とにかく通信料が抑えられる。12時台だけ使わなくて大丈夫な方へ。(こちらから契約すると、キャンペーンで事務手数料無料となります。)
povo→基本使用料0円なので、あまり通信しない方や普段はWi-Fiを使える方へ。
ahamo→料金設定が分かりやすくて、追加料金も計算せずに気軽に利用できる。
日本通信→合理的なプランがあり、通話も通信もそこそこ使う方にピッタリ。
格安SIMの知識を深めることで、月々の通信費を大幅に節約できる可能性が広がります。また、あなたに最適なSIMを選ぶための判断材料が豊富に得られるため、後悔のない選択ができるでしょう。通信ライフをより賢く、より快適にするための第一歩として、この記事の情報を活用してください。